家族

「家族」に興味があります。

 

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 社会に出ていろんなひとと働くなかで、ひとを傷つけ、ひとによって傷つき、しんどかった去年の夏、自分の対人関係能力の輪郭をかたちづくってきたものの正体は自分が自らの家族と育んできた関係性であるということを知って、夏から秋にかけてご近所のゆうみさんと杉本さんにメンタリングしてもらいながら、自分の家族に対する客観性を身につけるべく過ごしてきました。それは、自分はどこからやってきたのだろう?という問いを重ねる旅で、もしかすると思春期に経験するひともいるのかも知れません。自分の足元を見つめてはおろおろとし、それでも自分を奮い立たせて一歩ずつ歩く、といった様でした。

 

そんな風にして自らのルーツを少しずつ受けいれられるようになり、いまとこれからに目を向ける余裕をもって「これからの家族」を思ったとき、ハタと立ち止まりました。ぐるぐるとめまぐるしく変わっていく社会の風にさらされながら、自分のなかに立ちあらわれる「家族」のイメージはどれも旧態依然としていて、何となく息苦しい。自分が抱くこのイメージを解きほぐしたい、自分と身近なひとたちとの関係性を気持ちよくデザインするための出発点を築きたい。

そんな思いから、いまの私たちが思い浮かべる「家族」像はいったいどこからやってきたのか?、今春からこつこつと調べています。

 

思えば、「家族」は社会における最小単位のコミュニティ。いつの時代も、どこの地域にあっても、ひとはみな誰かの家族だったけれど、その姿・かたちは、そのときどきの社会によって特徴づけられてきました。「これからの家族」をデザインするために、いままでの「家族」をつくってきたものが何だったのかを知ることは、ちょっと役に立つような気がしています。

 

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お盆に先駆けて、母の実家へ。変わるもの、変わらないものが混在するなかで、自分たちが大切にしたいと選びとってきたものたちが残っているんだなあ、と思いました。